俺は村に特別な未練がある訳では無い、滋との事も非道ながら断ち切った。

そして何より、自分自身、親族自身に、そして葵の身にまだ何も異変など起きていなかったから、あの村が化け物とかの吹き溜まりになろうとも、知ったこっちゃ無い。

そう思っていた。