あなたに出逢えてよかった。

亜羅汰side


朝から、俺が話しかけると取り敢えず無視。

それはそれで蛍に興味がそそられる理由の一つでもあるのに、それに一向に気づかない。


蛍の親友らしい森下が朝飯を食ったかと聞いた時、明らかに蛍は嘘をついた。

それに気づいたのは俺と優だけで、森下は気づいてなかった。

どうやら、鈍いらしい。

でも、蛍のことが大切で大切で仕方がないという気持ちがひしひしと伝わってきて、ほかの女とは違うということがわかる。


というか、優が森下から離れないということは、そういうことなのだろうと思う。

優も顔が整っていて、表面的には笑っているが女が寄ると機嫌が悪くなる。

そんな優が一緒にいる。

考えるだけで面白い。


昼休みになって、

『とりあえず、あんたがいない場所。』

そう言って出て行った蛍を悪く言う女達。

はっきりいって虫唾が走る。

俺の名前を気安く呼ぶな。

気にしなくていいんだよ??

もともと気にしてねぇし、お前らに言われる筋合いもねぇよ。


俺は、そんな女達を無視して席を立ち

どこに行くの?だのなんだの言ってくる女達を睨み、蛍のあとを追うように教室を出た。