「あと10…」

償いが終わるまで、あと魂の欠片は4つ必要。

己の手で大事な人を葬った償いがもうすぐ終わる。

「さて、少し…寝…ん?」

私は目を凝らした。どうやら次の依頼人が木の下に居る。

(はあ…久しぶりに力を使って疲れたから休みたかったのですが)

私はため息をついて、依頼人の前に降り立った。

「私は願い桜。代償を引き換えに本来ならば叶わぬあなたの願い叶えましょう」