ハッピーニューイヤー テレビからはそんな浮かれた声が聞こえてくる。 何がそんなにおめでたいのか。 一人ぼっちの自分の部屋のテレビの前で迎えた新年は、ひどく暗く沈んだものだった。 「娘はどうでもいいってかー」 結局、年末すら帰ってこれなかった両親。 むしろ、帰るつもりすらなかったんじゃないかとすら思う。 ま、別にいいけど。 いつもの事だし。 新年を一人で迎えるのだって。 おばあちゃんはこんな日でも、寝るのは早い。