「う、わあああ・・・」



夢の国の後に洋介さんが連れてきてくれたのは、私が足を踏み入れるのも憚られるようなおしゃれなレストラン。
超高層の最上階にあるそのレストランは、それこそ高級感が漂い、子どもの私なんかが来ていい場所じゃきっとない。

綺麗目なワンピースまで洋介さんが用意してくれてそれに着替えはしたけど、とっても場違いな気がする。




「あの、洋介さん・・・。合格祝いにしては豪華すぎない?」




そうだ。
今日は合格祝いってことで連れ出してもらってる。
今までだって全部お金出してもらってるし・・・。
こんなところまでなんて、私想定外だ。



「ここ、俺の友人が働いてるんだ。だから、結構融通利かせてもらってるし、気にしなくていい」

「え、そうなの?」

「ああ。それに、個室をとってるから、気を遣う必要もない」



いくら友だちが働いてるからって言っても、元がきっと高そうだし・・・。
きっと、頑張ってくれてるんだよね・・・。