美味しかったって。良かった。 家事をひととおり終わらせさっくんも寝た午後11時。 大きなあくびをひとつし、私はベッドに入った。 そしてしょうのことを考える。 いつもしょうは不意をついてくるのだ。 普段は無愛想な癖に自己中心的だし。 だけど......その中でふとサンキュって言ってくれたり。 もう反則だよ。 いつまでこんな苦しい思いして生きなきゃいけないんだろう。 どうにも、昔からしょうの行動には慣れない。 だから好きだと気付いた中学1年生から、ことあるごとにしょうに振り回される。