意味不小説(笑)短編集

退屈な授業が始まり、終わり昼休みになった。
ご飯を食べてる最中に京夜が口を開く。

「……みり、お前さ」

「うん?」

「ろくな人間になれるの?」

一番聞かれたくない質問だった。
あたしは、そういう質問嫌い。

「なれるに決まってんじゃん」

キレてしまいがちになるのはどうしてなんだろうか。

「……なんか、みりって生意気」

「でしょ、そう思われても仕方ないと思う、多分」

「ああ、ふーん」

右手は箸で、左手スマホの京夜。
なんか、ありえないなと思いながらも静かにあたしはご飯を食べていた。

「好きな人は、おれだっけ」

「多分、そうかな」

「そっか、じゃあおれの好きな人はなぁ」

ぼんやりする彼。
スマホをいじくりながら、何なのだろうと思いながら待っていた。

「こういう人が好きかな」

スマホの画像はキャバ嬢だった。
盛り髪で、金髪。
住む世界が本当に違うや、と思いながら。

「え……それキャバ嬢じゃん」

「うん、そう。好きな人はキャバ嬢一択かな」

「ちょーっと!あたしは?」

「考えさせてくれん?」

「京夜……屑!」

好きになったらだめですか?
京夜ラブは許されませんか?

「屑?なんかみり、口緩いな」

股ユルイみたいな言い方のように、口緩い。

「は、そんなわけない」

食べ物を含んでいるあたしの口を掴む京夜。
もごもごする自分が、嫌なくらい恥ずかしい!

「むぐぐ……」

「口緩いから、掴んでやるよ」

こんなのうれしくないっ!