意味不小説(笑)短編集

土手の上には歩道橋がある、あの地へ……。

「みうちゃん」

軽いあの声が、思い出せない記憶へ導かれるのだろうか。

「……何て呼べば?」

「ん~。おっさんで」

……きらめく夕日と少し揺れる風

「なぁ、みうちゃん。今日はこの地でお別れやから、さいごにコレ見て?」

さいごに?

どっちの?

そう思いながら、おっさんの手には……
夜空のペンダントが握られていた……。

「これ、覚えとる?」

「……これは……」

見た瞬間、わたしの頭にカッとした光が宿った気がするのだ……。

思い出せるのかな
思い出せないのかな、わからない

……ああ

何を見て……わたし。