「言えるじゃねぇか……
縁みてぇに、何でも話せないって

フッ おめぇが、縁じゃなくて由縁として
ここにいたいなら、それでもいんだ
好きなようにしろ

忘れんな

おめぇは、新選組の仲間だ」




「僕は、君の兄になった気でいるから
ハッキリ言うけど、恋仲のフリなら
嫁には、出さないからね!!!」




「沖田さん… 
嫁には、いかないよ
ずっと、ここにいたいから」




「先生が結婚したいって、言ったら?」




「先生は
亡くなった元奥さんが、好きなんだ
俺に、似てるらしくて
それで、よくお客で来てたんだ」




「ふぅ~ん
結局、縁が目当てだよ
ヤダな… 僕の妹なのに!
元妻の代わりとか、失礼だよ!」




「沖田さ~ん
やっぱり、お兄ちゃんみたい!!
お兄ちゃんより、お兄ちゃんだ-!!」



ぎゅっ



沖田に抱きつく縁を




「縁~お兄ちゃんだよぉ~」



抱きしめ返した







「おめぇら……
血が繋がってんじゃねぇか?」









ほったらかしにされた土方が


部屋を出るときに


言ったのだった