「可愛い格好してんじゃねぇか ククッ」


縁の耳元で、いやらしく言う


「武器持ってねぇかみろ」


(ヤバイ…)


体を触られ、ぎゅっと目を瞑る



「おい!コイツ女だそ!!」


「縁は、一人っ子だと…チッ
何処までも裏切りやがって!!
まぁいい、同じ顔だ!使えるだろう!」


目を開け、斎藤を見ると

縄を解けたようだ


目で合図しあい



ドカッ 



縁が1人を失神させた


斎藤も上手く抜け出せた


幹部らが忍を囲んで、睨む



「一応聞く、縁は、どこだ?」


「俺が、縁だ」


「お前が俺達とこないのは、縁じゃないからだ!芝居を続ける必要はない!
男所帯は、楽しいか?
俺達と来れば、もっと楽しいぞ?
ピッ」


笛の音で、また複数の忍が現れ

皆、必死に戦うが、大きな男が

縁を後ろから片手だけで、首を絞めた


「殺すなよ!落とすだけでいい!!」


もがいていた縁の手がブランと落ちた


「縁!!くっそぉーー!!返せ!!」


「いいのか?手向かえば、この女がどうなるか… やれ」



顔に巻いている布を口元だけずらし

縁に口づけをした


「やめろ!!やめてくれ!!」


首筋に口づけの跡をつけた


「やめろ!!触るな!!」


「クククッ そこまでにしろ
薬と酒を流しこめ」


粉薬と酒を流し込まれ

噎せ返る


「ゲホッ ゲホッ 苦しっ」


意識を取り戻した縁に、再び口づけする



ガリッ



「痛ぇ この女、噛みやがった」

「自業自得だ 下手くそ!」


ドカッ


「ゲホッ」   鳩尾を殴られた


「口の利き方に気をつけろ」


「女の扱いに気をつけろよ」


パシン


「黙れ!クソが!!」