ジリジリと新選組が近づく



シュッ



ドガッ ドガッ 



忍らが、飛んできたクナイに怯んだ隙に

縁は、縄抜けした

そして忍を制圧した


「言ったよな?俺は、新選組とある!」


「なっ!!お前……
薬が効いてないのか!?」


「俺に忍術を叩き込んでくれた人は
お前らなんかより優れているし
頭の良い人が揃っている
おまけに剣客揃いだ!」





控えていた隊士らが忍を連れて行く





「遅ぇじゃねぇか!!山崎!!」


土方が、山崎の背中を叩く


「いやいや、急いで帰って来たんやで!」


「山崎さぁーん!!へへっ
おかえりなさい!!!」


「よぉ頑張ったな!縁!!」


「はい!」


安心した縁は、くらりと倒れ

山崎に支えられた


「このアホ屯所に連れて帰ります」


「おう、頼んだ」









翌日



目を覚ましてから

久しぶりに朝餉を作り

洗濯や掃除をした

そして、夕餉も作った



「やっぱり、縁の飯が旨ぇよな!!」


「へへっ ありがとうございます!!」




片付けまで終わらせて、縁側に座る



「いいかしら?」

「とうぞ」



伊東が縁の隣に座るが


コレと言って、話がある訳ではない


それでも、縁はにこにこ笑っていた



「お料理、美味しかったですよ」


「ありがとうございます!!
縁の方が、料理は上手でした
口も悪くないし、上司の前でこんな格好
しないでしょうし へへっ」


あぐらで、後ろに手をついて

ダランとしていた



「気をつかわれるのも、疲れます
貴方といると、楽です
山南さんもきっと、そうだった」


「だと良いけど」


「ふふっ 初めて会った時
貴方、獣のようだったわ!
私の手をガッシリと掴んで睨んでた!」


「伊東さんが詩乃に何かしようとしてると思ったんだ…あっ…です」


「普通でいいですよ
慣れない敬語を使われると
こそばゆいから」


「なら、伊東さんも
その喋り方、どうにかなんねぇーの?
女みてぇで、なんかやだ」


「おほほほほっ 口が悪い!!」


「へへっ」






しばらく話をして部屋に戻る