(追い出されるか、切腹か)



「沖田さん!」


厠へ行く途中に、沖田を見つけた


「縁!診察どうだった!?」

「今からです」

「そう」


声色は、明るいが、なんとなく
元気がないのを心配した


「沖田さん?」

「ん?なに?」

「何か…ありました?」

「……ううん、疲れて休んでるんだ」

「そうですか?」

「ねぇ?猫被らなくていいよ?」

「え?」

「口悪いんでしょぉ?」

「なっ…沖田さんまで!!
からかわないで下さい!!」

「ふふふっ 先生待ってるよ!」

「あぁ……そうでした
では、失礼します」










近藤の部屋に行くと、土方もいた


「あの… 健康診断に同席して貰えますか
今まで、言えなくて
その… 見て貰えばわかるというか…」


「わかった」

「いいだろう」




3人揃って、松本医師の部屋へ




「広瀬くん、わざわざ見せなくても
言えばいいじゃないか」




キョトンとする縁らに医師は続ける




「近藤君、土方君
広瀬くんは、よく働いてくれる
気が利くし、嫌な顔せずにね
僕は、新選組に女の子がいてもいいと思う
力仕事もこなしてる、護身も出来る
新選組に必要な存在だと確信してるよ」




「ん?」

「は?」



間抜けな表情の近藤と土方に



「私…由縁です」



苦笑いして見せた




「「 はぁーーーー!? 」」





事情を聞くと、土方がクククッと笑い

近藤は、豪快に笑った




「お前、俺らの前で脱ぐ気だったのか?」



「/////だって!!
それしかないと思ったんだ!!
仕方ねぇだろ!!」



「芹沢さんが認めたんだ
反対するはずないさ
だけど、ふふふっ 大変だったね
1人で、悩むことないのに」


「言いたいことは、言えって言ったろう」



健康診断の結果も問題なく


近藤と土方と松本医師が内緒にしてくれる


ということで、今まで通り



新選組で、縁としていられることになった





「よかったですね!
これで、結婚したら疑われないわよ!」



「結婚は、しない!」