会合が盛り上がり、千太郎に

新選組の事を聞いていた


千太郎は、ペラペラと内情を話した


(この期に及んで、まだ間者でなければと
願っていたが…間違いないな)



「すまん!!遅くなった!!!
ふーっ ん? !!!お前!!!」



遅れて来た男が、縁を見て

顔を顰めた



「大阪で斬ったはずだ…生きていたのか」



(まさか…この人
縁を斬った人なのか!?)



「なに!?お前!!!」



一斉に、男らに睨まれる



「新選組に飼われている男です」



千太郎が言った





ガシッ





縁は、いとも簡単に男らに腕を掴まれ

自由を失った


ガターーーン




「ソイツから手を離せ!!!」



目をギラギラさせた永倉が

土方の合図もないのに、飛び出た



縁は、少し我に返ると

男から逃げるべく、技をかけた


そして、兄を斬った男の顔を見た


「由縁の仇!!!」



男を斬ったのは、永倉だった




その場にいた奴らを捕縛した




千太郎が連れて行かれ



「由縁……」



永倉が、泣いているのを





呆然と見ているだけだった