すべては、生きる為



縁として、戦う為




自分が由縁だと知る者は、もういない

強くならなければ



縁として、縁らしく


笑っていなくては…






そう思っていたのに






芹沢の葬儀で、縁は涙が止まらなかった


自分に生きる為の居場所をくれた人


乱暴だが、情に熱く


優しい芹沢を頼っていた


この世で唯一、自分を由縁と呼ぶ人


心の支えだった







(今日だけは、泣かせてくれよな…)








葬儀が終わってからも、青空を仰いで


唇を噛み締めて泣いた











(さよなら……芹沢さん)