永倉が御陵衛士の宿舎に泊まったことは

緊急事態で

やむを得ない事由とされたが


新選組から御陵衛士に、移りたいと

嘆願書を出した芝木らは、切腹となった






幹部の許しなく、交流すること

離脱は、認めないこと






再度、確認された













永倉が、非番の日




森本医師に遭遇した


「よぅ!先生!!元気か!?」


「ええ…」


「縁が御陵衛士になってから
なかなか会えなくて、大変だろ?」


「……聞いてませんか?」


「何を?」


「ずいぶん前に、別れたんです」


「……」


「由縁が、貴方の下駄を治している姿を
見てしまい
本当に好きな人と一緒になるべきだと
思ったもので…」





(そんな前に……
だったら、俺の口づけに答えてくれても
良かったはず……
なんで、泣いてたんだ?
先生が好きだからだろ?)




「由縁は、好きでもない人と
恋仲になりませんよ」







ペコリと挨拶をして、その場を去った