伊東の出掛けに、小姓なので

お伴をしていた時のこと




偶然にも、敵と刀を交える


原田組と永倉組と鉢合わせる






伊東と加勢に入り、敵を捕縛した


「伊東さん!ありがとうございます!」


永倉が、礼を言うと


伊東の隣にいた縁が、グラリと倒れた




「おい!!縁!!」





永倉が抱き起こすと



失神していた


伊東には、発作ではないとわかる


(急に動いたせいね)



「永倉君、悪いんだけど
運んでくれるかしら?」


「おう!」



「原田君、永倉君を借りると
伝えて下さいね」


「わかった」














伊東の部屋、縁の布団に寝かせる



「ありがとう
この子、沖田君となら、よく寝るのに
私と同室になってから、寝れないみたいなのよ
ひっつくと、嫌がるのよ」



(……だろうな)




永倉は、視線を縁に戻して

オデコに手を置いた



「熱もねぇ 寝不足かな」