政変に出勤したことにより


浪士組は、新選組を拝命することになる






そんな、ある日の夜


「縁… 俺さ…
会ったことねぇけど、由縁が好きだった
あの可愛らしい字!縁への気遣い!
文章の柔らかさ!想像するといい女だ!」



永倉が、部屋でゴロゴロしながら言った



「……」



何も返答出来ないでいると



「辛ぇよな… たった1人の家族を亡くして
由縁を守る為に、入ったんだもんな…」



縁が入隊する理由を知らなかった為

涙が溢れた



「コレ 由縁に食べさせたいって
言ってたろ?
今日は、月命日だ! 一緒に食おう!!」



京で評判のみたらし団子だった



「……おいしいですね」


「ん、うめぇな!」




泣いていて、よく味がわからなかったが

永倉の優しさが嬉しくて、たまらなかった



酒代を我慢して、コレを買ってくれたのかと思うと、また嬉しくなった



「ありがとうございます」


「ん、いいってことよ!」