新選組を出たのは、永倉を諦める為でもあったので、永倉の口づけは
縁を苦しめた


永倉は、とっくに由縁を諦めたつもりで
吹っ切れたと思っていた
だが、離れて
由縁が好きだと思い知った




強く、永倉の胸を押し返す




「どうして…」



由縁の涙を見て

自分のしたことの重大さに気がついた



「ごめんな…
先生と付き合ってんのに…悪ぃ」




「帰ります」



「おぅ」












永倉への想いは、いつもどこかで

すれ違う




想い合っているはずなのに




重なることのない




もどかしさに




涙した





(そっか…先生と別れたこと
言ってなかったんだった… よかった
このまま 誤解してて欲しい)







「由縁!」


「はい」


「平助のこと… よろしくな!」


「はい!もちろんです!さよなら」