ミツバのお守り




修哉から暗いオーラが漏れ出した





「まあまあ、それは今は置いといて。修哉が小雪姫の何か、でしたよね」





絋の言葉の通りに、落ちた気分をとりあえず後に押しやって修哉が言った





「朝倉小雪姫は、うちの姫だ。
それと、ゆきは俺の彼女だ」





少し恥ずかしそうに言う修哉に、三葉は顔を真っ赤にして俯けて言った。





「それは、えと、失礼、しました…」





(え?なんで真っ赤?(一同))





少しして、三葉は深呼吸をして、気持ちを落ち着けた。





「…スーハー。先程は失礼しました。姫のお相手とは知らず。」





急に丁寧な言葉遣いになった三葉に全員が驚いた。なんだか拍子抜けして、警戒心なんてものは、すっかり溶けていた。