「君、大丈夫だった?」
「あ、はい。ありがとうございます」
出された手を掴んで立たせてもらった。
…にしても、向こうの男の子どこかで…
じーっと見つめていると、不意に目が合った
「お前。『遠藤修哉』を探してどうすんだ?」
…あっ!さっきの名前教えてくれた人
なるほどなるほど…って
「不良さんだったんですか!?」
確かに髪赤いけど…優しそうに見えたんだけどな
「はぁ?あのさ、質問に答えてくんね?」
「え?あ、すみません。
目的ですか……わからないです」
「はぁ?」
「ただ…姫のためになることをしたい」
「姫…?」


