「手、離してあげてくれないかな」





その声が聞こえた途端、引っ張る力が緩んだ





見ると、明るい茶髪の綺麗な男性が男の腕を軽く捻っていた





あまり力を入れてないみたいなのに、ピアスの男はそれを振り切れないで、顔を歪めている





そういえば、ピアスの男の仲間は……





軽く見渡せば、どこから拾ってきたのか、木の棒を振りかざして男性に迫っていた





危ないっ!





「…っと、お前の相手はこっちだよ」





えっ、あの男の子、どこから…それに…





そう思ったのもつかの間、ふたりはあっという間にピアスの男達を倒してしまった