姫が作ってくれた朝食を食べて外に出てみた





部屋から出て階段を降りて…今はドアノブが見当たらない透明な壁の前





近づいてみると、ウィーンと音を立てて開いた





「…これが、自動ドア…」





違う形状のものを見たことはあったけど実際使うのは初めて





小さな呟きは、幸いにも誰にも捉えられる事はなかった





初の自動ドアをくぐって、今度こそ外に出た





外に出ると、あまり人がいない中あちこちから感じる視線





目を向けると逸らされた





…なんなんだいったい