しかし、いつまでたっても返事はない 「あの…?」 「…ごめんなさい。わからない、です」 女性の目には悲しみが、小雪姫の目には戸惑いの色が浮かぶ 「…え…じゃあ、 どうして森の中で気を失ってたんですか? 何かあったんですか? ここがどこだかわかりますか?」 矢継ぎ早に聞きたいことをぶつけていく 最後の質問で部屋のカーテンを開け放った そのどの質問も女性はわからないと答えた その瞳には申し訳なさと自分がわからないという恐れ、戸惑いが入り混じっていた