怖さのあまり頭を抱えたまま固まってしまった小雪姫に女性が戸惑いながら話しかける 「あの…大丈夫ですか?」 しばらくして我に返って返事をする 「あ………はい」 「良かったです」 女性は心底ほっとしたように微笑んだ 「綺麗……」 「え…?」 「い、いえ、なんでもないです」 思わず口からこぼれ出た言葉を慌てて否定し、「よかった。聞こえてなかった」と安堵した。