ミツバのお守り



その時ちょうど着信音が鳴った





「わわっ!な、なんだ電話か。
修哉から?ちょうどよかった」





「もしもし、修哉?」





「ゆき!?良かった…繋がった。
今どこにいるんだ?」





「今?レンゲのところからさらに奥に行ったところのさらに奥の森の中?」





「ふっ、なんで疑問形?まあいいや。迎えに行く。暗くなってきたから帰るぞ」





「え?あ、本当。暗くなってきちゃったね」





「今向かってる。電話切るなよ」





「うん。修哉…」





「ん?どうした?」





「ううん。また、後で」





そう言って小雪姫は通話を切った