ーカサッ…





「っ!誰かいる?」





周りを見渡せば、辺り一面みどり色
人かげはどこにもない





「ここ…こんなだったんだ」





ここからもう少し行けば、たくさんの木が並んでいる





小雪姫は、導かれるようにそこへ進んでいった





「あっ」





進んだ先、開けたところに女の人が倒れている





小雪姫はそこに駆け寄って、女の人を見た





「綺麗…」





青色の髪の美しい女の人が三つ葉に埋もれて
眠っていた





「…どうしよう。このままってわけにはいかないし…でも、私じゃ運べないし…」