その頃小雪姫は、花輪を作り終えて修哉を見ていた





「修哉、電話かぁ」





「もうちょっと奥行こ」





そして、いたずらっ子のように笑い、
修哉に気づかれないようにその場を離れた





「成功っ!」





修哉が見えない所まで来て、小さく叫んだ





初期設定のままの音楽が流れた
「あやや、私にも電話だ」





「もしもし…うん。わかってる。今、公園。
うん。総長は倉庫にはいないよ」





「そっか…じゃあまた今度。今度はもう少し連れ出せるようやってみるよ」





電話を切って、ぼそりと呟く





「はぁ…結構、気に入ってるんだけどな」