私は、映画かもされている野球部の女子マネージャーの本を読んでいた。


20ページぐらいまで読むと、黙想の時間になった。


うちの学校は、黙想の時間が朝読書のあと、各授業の前、帰りの時間にある。


『黙想が始まります。朝読書をやめ、机の上をしまいましょう。』


私は、急いで本をサブバックにしまい、目を閉じた。


何かを特別考えていたわけではなく、ただただ目を閉じていた。


チャイムがなり、みんなが一斉に目を開けた。


「ここって黙想がめんどくさいよねー」


前の席の、杉元 夏々(スギモト ナナ)ちゃんが私に声をかける。
小学校の頃もよく遊んでいて仲がいい。


「そうだね。」


これで話は終了。


なかなか話がつづけれないのは、中学校に入ったばっかだからかな?


朝の会が終わり、私のところに優が来た。


「あっ。優。おはよ。元気ないけどどうしたの?」


優は、小学校の頃よりすごい暗くなった。


「いや別に。そういう美結だって、元気ないじゃん。」


えっ、私は全然あるけどね。


「そう見える?別に大丈夫だけどね。」


ふーん、と言い優は席に座った。


キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン