「おい、西野。おまえ……」
「はーい、
立っときまーす。
はははははは」
美嘉が教室の外へ出て行く。
「先生、もうやめませんか?」
あたしは中西に近寄った。
「デリケートな物もあるので……」
「そんなもの、いちいち気にしてられるか。
生徒は黙って、言う通りにしとけばいい」
「珠里奈ちゃん」
あたしは優しく言う。
「もう席に戻っていいよ」
「ありがとう、優樹菜ちゃん」
珠里奈は席へ戻っていく。
「おーい、松下。
おまえは教師か?
なにを偉そうにしてるー??」
「みんなー、
荷物検査はなしで。
あたしが責任を持つから」
みんなが安堵の表情を浮かべる。
「お、おまえ何様だー。
教師かおまえー」
中西があたしに詰め寄ってくる。
「ふざけんなー。
廊下に立ってろー」
「あたしは学級委員です。
権限はそれなりにあるはずです。
先生の言いなりになるだけなら、
学級委員は必要ありません」
あたしは中西を睨みつける。


