激震少女+α(2)


おそらく中西は、

そんなこと想像ついている。

男とはいえ大人だ。

女子の事情なんてわかってるだろう。


あたしは立ち上がった。


「先生!! ……」


すると、うしろのほうの席から、


「あー、ごめんねー、珠理奈ちゃーん」

というのん気な声がして、

あたしは出鼻をくじかれた。


振り向くと、

西野美嘉が立ち上がるところだった。


美嘉は中西と珠理奈のところへ行き、

カイロをひろった。


「わたしのカイロー。

もー、せんせーい、ひどいですよー??

はははははは」


美嘉は中西の肩をバンバン叩く。


「お、おい西野、おまえのなのか?」


「はい、そうなんでーす。

はははははは」


「なんのために……」


「えー、聞いちゃいますかあ?

先生、知りたいのー?」


「……知りたいとかじゃない。

理由を聞いてるんだ……」


中西は調子が狂ったみたいだ。

しどろもどろになっている。


「だって、女の子なんだもーん。

はははははは」


クラスの所々から笑い声。

珠理奈もつい笑っている。


「こらー、静かにせんかー」

中西がイラついた声で叫ぶ。

「おい西野、おまえ廊下に立っとけー」


「はーい」

美嘉は喜んだように返事する。

「あ、でもその前に……」


「なんだ?」


「先生って、奥さんと一緒に寝てますかー??」


中西は目を見開いた。


「な、なんだと??

なんでそんなことをおまえが……

バカたれ、早く廊下に……」


「かわいいー。はははははは。

先生、奥さんと一緒に寝てないんだー、

その様子だとお」


「なんのためにそんなことを

おまえに答えるんだ!」


「えー、ついでー。

なんとなくー、興味??

はははははは」


でた、美嘉の天然発言。


「じゃあ、

答えられなかった先生は、

実は寂しい夫婦生活を送っている。

これで決まりですねー。

ふふふふ……」


決まったのか。

決まってしまったのか。

あたしは苦笑いした。


てか、中西の夫婦生活に興味ねー。