ある日ちょっとだけ熱が出た。体温計を思いっきり手と息で温めたら、37度3分になった。
「困ったわ」と母さんが言った。
僕はわざと熱い顔を作って、家で寝てるから大丈夫と答えた。
母さんは心配そうに僕を見ながら、「早めに帰るから」といって足早に仕事に向かった。
パタン、とドアが閉まる音がしたとき、ちょっとだけ心がざわついた。
こうして僕は学校を休んだ。少しだけ大人になった気がした。
退屈だった。
こんなにすることがないなら学校に行った方がましだと思った。
だから家を抜け出した。ちょっと体が重かった。さすがに学校には行けないから、裏山の「星の塔」に登ってみようと思った。
するとそこに彼女が居た。
「困ったわ」と母さんが言った。
僕はわざと熱い顔を作って、家で寝てるから大丈夫と答えた。
母さんは心配そうに僕を見ながら、「早めに帰るから」といって足早に仕事に向かった。
パタン、とドアが閉まる音がしたとき、ちょっとだけ心がざわついた。
こうして僕は学校を休んだ。少しだけ大人になった気がした。
退屈だった。
こんなにすることがないなら学校に行った方がましだと思った。
だから家を抜け出した。ちょっと体が重かった。さすがに学校には行けないから、裏山の「星の塔」に登ってみようと思った。
するとそこに彼女が居た。


