飛び出した要は頭の中で何度も思う
ーーゴメン…律…ゴメンーー
雲行きも怪しくなる中を、行く宛も無くただただ走り続け、息が切れた。脚が止まると気付けば家から大分離れた公園の前だった、肩で呼吸をしながら近くのベンチへ向かう
汗だくになり喉が渇いた…途中にあった自動販売機が目に入ったがとっさに出て来たので財布など持っていない…
「最悪だ…」
独り呟き空を仰ぐと頬にポツリと雨があたる、辿り着いたベンチに屋根が付いていたのが救いだった…座り込み、最後に見た律の表情が頭に浮かぶ、冷えた身体のせいでは無い震えが襲う…両手で顔を抱える。
「どうしてこうなるんだよ……」
思考がぐるぐるしている
「ホントにね」
気配に気付けなかったが目の前に明音が少し息が上がった状態で立っていた
「え!?明音ちゃん?」
驚く要に対し冷静に明音が言う
「もうっ!要くん、足速すぎ!私じゃないと絶対に追い付いてないよ?」
ザーっと雨が強くなった
「うわぁ~結構降ってきちゃったね…となり座っていい?大丈夫!律くんの方はお姉ちゃんに任せてきたから」
息はもう整っている、流石は陸上部の期待の1年生だけはある
「雨強くなってきたし…しばらくは、ここで雨宿りしかないか…丁度いいから話聞かせて欲しいな?律くんの事」
ーーゴメン…律…ゴメンーー
雲行きも怪しくなる中を、行く宛も無くただただ走り続け、息が切れた。脚が止まると気付けば家から大分離れた公園の前だった、肩で呼吸をしながら近くのベンチへ向かう
汗だくになり喉が渇いた…途中にあった自動販売機が目に入ったがとっさに出て来たので財布など持っていない…
「最悪だ…」
独り呟き空を仰ぐと頬にポツリと雨があたる、辿り着いたベンチに屋根が付いていたのが救いだった…座り込み、最後に見た律の表情が頭に浮かぶ、冷えた身体のせいでは無い震えが襲う…両手で顔を抱える。
「どうしてこうなるんだよ……」
思考がぐるぐるしている
「ホントにね」
気配に気付けなかったが目の前に明音が少し息が上がった状態で立っていた
「え!?明音ちゃん?」
驚く要に対し冷静に明音が言う
「もうっ!要くん、足速すぎ!私じゃないと絶対に追い付いてないよ?」
ザーっと雨が強くなった
「うわぁ~結構降ってきちゃったね…となり座っていい?大丈夫!律くんの方はお姉ちゃんに任せてきたから」
息はもう整っている、流石は陸上部の期待の1年生だけはある
「雨強くなってきたし…しばらくは、ここで雨宿りしかないか…丁度いいから話聞かせて欲しいな?律くんの事」

