眠たい王女様は夢うつつに現実をみる





「え?ちょ...?


ねぇ奏、なにかあっ...



...どうしたの?」


「...」


赤羽くんはなにも言わなかった。

黙り込む赤羽くんになにか察したのか、

天野くんは赤羽くんにはそれ以上聞こうとしなかった。




生徒会室から少し離れた位置にいた私は、

天野くんに、手首をがしっとつかまれて生徒会室へと引っ張りこまれ、

私の後ろでドアがゆっくり閉まる。



「...話してくれるでしょ?琉衣ちゃん」


私は喋らず、ただ冷たい目で煌月を見据える。



「...月影...さん?どうしたの?」



私よりも全然身長の高い井浦くんは小さくかがんだ。

そして、その整った顔を怪訝そうにして私をのぞき込む。