「うーん...それか「赤羽くん」...なんや?」
我慢が限界に達して、おもわず遮ってしまった。
「ギブアンドテイクってわかる?」
赤羽くんは肩をすくめて、
はいはいわかったよと言い、ため息をもらした。
「質問やめればええんか?」
私は頷く。
「で、ギブアンドテイクってことは、
るいやんも俺になんか質問あるっちゅーことやな?」
「...まあ」
質問では...ない。
確認のようなものだ。
「なんや?言ってええよ」
愛想よくニコリと笑う赤羽くん。
...私も、愛想よく笑って言った。
「...関西弁、下手ね」


