眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




「...なに」


「いやぁるいやんやっぱり最高やなぁ」


目尻の涙を拭きながら、まだ笑っている赤羽くん。


「...」


「それに、るいやんがこんなぎょうさん話すとこ初めてみたわー」


「...別に」


「くくくっ...っはぁーおもろかったァ。


とりあえず中入らへん?」


赤羽くんはちょいちょいと白いドアを指さす。



「...普通、生徒会の人しか入れないんじゃないの」


「別に気にせんといてええよー。こーんな不良校やでー?


生徒会なんて言うても、まともなんおらんからー」


ひらひらと眼前で手を振る赤羽くんは


本当ににどうでもいいからーというようにへらりと笑う。



「...」