眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




「早く食べて、イオも店手伝ってきたら?」



「手伝うほどのことないよ~BARは開店時間大分あとだし
Cafeも掃除程度で開店まで余裕あるからさ〜」


暇なんだよね〜と、イオが呟く。


「それにそーゆーのってだいたいラウがやってくれるじゃん〜」


「...まぁ確かに」


あっ、そ〜だ〜と、


ふいにイオが私を押し倒した。



「それまで琉衣チャンと遊んでたいな~」


「...変態」



払いのけるのも面倒だからそのままでいると


調子に乗り出す馬鹿(イオ)。


「ほら琉衣チャンも乗り気じゃ...ぶほっ」



...ざまぁ。



「琉衣チャンひど!いくらなんでもガン面膝うちすることな」


「琉衣〜朝ごはんトーストとスクランブルエッグと
サラダとスープだけど、食べれそう?」


「え、ちょ、ルナさん?さえぎらな」


「いや...今日は...スープだけでいいや」


「あ、あの琉衣さんも...」


「コーンスープだから。
準備してる間に着替えておいてね
二度寝するなよ?」


「んね〜え〜無視しないで〜ん♡」


「保証は出来ないけどわかった。」


「はい、ごめなさい。調子に乗りました」


「じゃあ用意して待ってる」


「お願いします。無視しない...」


「うん」



ぷちんっとなにかが弾ける音がした。


「ねぇ~~~無視しないでよおぉぉぉぉ〜~~~~~~~~~!!!」




「うるさい。部屋から出ろ変態(裏ルナ降臨)」



「はいぃぃぃぃ!」



「うるさい」



ルナはイオの頭をつかむと部屋の外へ放り投げ、


あとでイオの顔をみると


フローリングの線の跡が顔にくっきりとついていた。