眠たい王女様は夢うつつに現実をみる



あーららと言う声が聞こえた。



「ははは。我らがお姫様は、とんだものぐさプリンセスだな~」



扉に背もたれて妖艶な笑みを浮かべているのは、イオだった。



「...おはよイオ」



「おはよう。ご機嫌麗しゅう~?」



「普通」



「そっか~」



「イオ、琉衣、お取り込み中悪いけど
ご飯冷めちゃうから早く食べない?」



見かねた様子でルナが言う。



「あ、ご飯のことすっかり忘れてた~」