転校初日ながら、
結局殆どの授業をサボったことになる。
まぁ別に校長も担任もなんも言わないだろう。
一応家の前にはついたけど、
そのまま上に行くのも気が引けたから
私たちの家の下の私達が共同で経営するカフェへ入る。
カランカラン...
心地いい音のした後、店内を見回すと、
ふわふわな茶髪のシエルと、
黒髪サラサラで銀縁の眼鏡をかけたラウがいた。
「いらっし...あぁ、琉衣か。お帰り」
「...ただいま。ラウ」
「あ~!るー帰ってきた~♪お帰りぃ~」
ふよふよと手を振ってくるのはシエル。
大きな目をくるんっとまわし、こちらに笑いかける