眠たい王女様は夢うつつに現実をみる



困ったように笑い、1回だけため息を吐き出したあとに



茜は呟いた。



「...事情は、言えねぇ。だがとにかく月影琉衣は



...ダメだ



それに、今後はもう関わるのはやめとけ。な?」





悠紀と奏は何がなんだか分からないと、



頭上に?をいくつも乗せていた。




「...よりによって月影か...。



まぁタイミングからみて、なんとなくそうだよな...」



ガシガシと頭を掻き回して、尚がうめく。



そんな先代2人の言葉は



悠紀と奏にはまったく伝わっていなかった。