眠たい王女様は夢うつつに現実をみる





「なら、自己紹介しなきゃね!今度は逃がさないよ!」



可愛い子が抱きついてくる。



「面ど「だーめ!するの!」



...遮られた。



「まず僕ね!僕は天野悠紀だよ!よろしくね!」



...いつの間に、始まっているの。



「俺は祐。井浦祐です。よろしく」



「俺はー!...って、前もしたか。まぁええわ。改めまして赤羽奏や


はい、次ー!葵の番やで!はよしてや!」




「...夏目、葵...」



そのあと、夏目くん意外が、私の自己紹介を待つように視線を投げかけてくる



「...はぁ...」


しょうがない。



「...月影琉衣」



「つきかげ、るい...」



かわいい子...もとい天野くんが小さく呟く



「...なに」



「あ、ううん!別に!ただカッコイイ名前だなって思ってー!


じゃぁ改めてよろしくね!琉衣ちゃん!」



「...」



ニコニコと笑いかけてくる天野くんに、



私は笑顔を返せるほどいい性格じゃない。