「あ!るいやん!」
最初に声を発したのは赤羽くんだった。
その声に反応して、可愛い子が私の存在に気づいて表情を輝かせる。
...まじ。
「...まだいたの」
しかも何故か担任と校長がいて、まさか...というような顔をしていた。
「おい!奏!まさか!月影なのか!新しい姫!」
「せやー!ええやろ?劇的美女やでー!
...てか、茜さんびっくりマーク多ないか?」
苦笑する赤羽くん。そこにまた苦々しい顔をする、カッコイイ人。
「だから、姫とか決まってな...」
カッコイイ人が不満げに言おうとしたのを私は遮る。
だって...
「...姫...どういうこと。赤羽くん」