「珍しいですね、今日はどうしたんですか?」
「あー、お前らが新しい姫つくるっつー話らしいし?
ちょっくらお顔を見たいな✩なんて思って」
「で、どんな感じ?」
「一言で言うなら、とても綺麗で可愛らしい容姿の子です」
「ホンマのお姫様みたいやで!ちょー可愛ええんや!」
「それにね!やさしーんだょ…ですよ!
僕、あの子だーい好き!」
それぞれ、琉衣のことを話し出す。
その様子を微笑ましいというように
笑顔で尚と茜が聞いている。
「...まだ、そうとは決まってません」
”姫”という言葉に苦々しく、反応する葵。
「...トラウマか?あのこと」
少しだけ寂しげに尚が苦笑いする。
「...」
黙ってしまった葵に、茜が優しく微笑む。
「...俺達がしっかりしてなかったからな。
お前らには迷惑かけちゃったな。」