「ね?だから今日は早く学校行かない?」 「...」 琉羽が、いないと一気に私の世界は曇る。 私は表情をピクリとも動かさなかった。 私が返事を返さないでも、シエルは笑っていた。 「...るーが大丈夫になるまで、俺たちは待ってるから」 だから、無理して俺たちにかまってくれなくてもいい。 と、シエルは優しく笑った。 「るー、そろそろ行こっか」 私の手を引いて前を歩くシエルに、 私は...小さくうなずき返した。 ...シエルは、見てなかったけど。