眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




「...るー...」





「...シエル、いい加減馴れなよ。

いつものことじゃん...ね」


イオはぽんぽんと俺の肩をたたいた。


カフェには、るー以外の全員がいて...



ルナは遠くを見ていて、ヨナは泣きそうな顔をして、


イオは暗く微笑んでいて、ラウは頭を抱えて机に俯いていた。












るーは、アイツの元から帰ってくると


一週間くらいは抜け殻のようになる。


話しかけても無視するし、ニコリとも笑わない。



...っていうか、まるで俺らのことは目に入ってなくて。


ただひたすらに空虚を見ていて、



...アイツが、るーをそうした。



















...るー...僕は...