眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




私がインターホンを押すと、


私の愛しい...愛しい人の



昔よりちょっとかすれて低くなった声が



ゆっくりと私の心に響く。


ガチャ...


「...琉衣...久しぶり」


ニコッと微笑む彼は、


私と同じ髪色の、


私と同じ瞳の、


私と同じ顔をした、


愛しい、愛しい...



私の双子の弟。




「...琉羽!」







...あぁ、会いたかった...