眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




「......怒る」


さらにルナの眉は下がって...


...私はなんでって、思う。



みんながそんなに、琉羽のことを毛嫌いするのは何故なの?


「たとえ、ルナでも、私を引き止めたりなんかできないよ」


私の心はただひたすらに、虚空を見ていた。








「...そっか」


すっと、苦しげに微笑んだあと、静かに車は出発した。


...なんで、みんなはそんなに、私が琉羽と会うのを嫌がるの?


...琉羽は...私の...



たった一人の...肉親で...










...愛する人...なの、に...