眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




知らない間に、


私の頬には涙がつたっていて、


シエルは悲しげに微笑んだ後、私を開放した。



「...っシエ、ルっ...」


「...るー...ごめん...。...やだったよ、ね...」


私はただ、涙を流すことしか、出来なくて、


「...ごめん、もう、しない...」



...違うって、言えなかった。