「えーっとー月影の席はー...」



「あーせんせぇー俺の隣空いてるでー」



声の主は、1人の男子生徒だった。



「おー赤羽かー。あーホントだ空いてる。
じゃぁ月影そこな。赤羽ー隣の席の仲だから校内案内したれー」



「最初からそのつもりやで。言われんでもしとくさかいに。
あ、月影サン?よろしゅうな。俺は、赤羽 奏や。
気軽に、かなでー呼んでもろてええでー?」



「...よろしくお願いします」



「そんなに固くならんでええって!
つきかげ るいチャン...やっけ?ほな遠慮なくあだ名でええか?
せやなーつっきーとか?るいやんとかー?」



「...すきにしてくだい」



馴れ馴れしい様子に半ば疲れた。



眠い...