眠たい王女様は夢うつつに現実をみる




「...で、煌月と会ったっていうのは、琉衣も?」


私はコクンと頷く。


「...そっか...」




「っていうか、

るーは教室いないわ、けババァに寄られるわ、

るーを見つけたら見つけたでなんか煌月に絡まれてるわで

もー酷いとかレベルじゃないし〜」


「災難だったね」


「るーなんか煌月に姫にならないかって誘われてるんだよ〜?」


「えっ!?...それホント?琉衣」


「...まあ。ルナには昨日話しといた」


「え!るー!なんでルナに教えて、俺に教えてくれないのさ〜!?」


むーっと頬を膨らますシエル。


「...面倒臭いから」


シエルに教える意味無い。


すると、じわじわとシエルの目尻から涙か溢れてきて


あっという間にポロポロと零れてくる。


「るー...ヒドイよ...」


うるっとした目で私を見つめくるシエル。


ふいっと顔をそらしてから私はため息をつく。