煌月のヤツらと別れてすぐに、私とシエルは早退した。



カランカラン...


「ただいま〜」


「おかえり。シエル、琉衣」


シエルと一緒にCafeのドアを潜ると、


いつものように、温かい笑顔でラウが迎えてくれる。



...でも今日は、



銀縁メガネの奥の切れ長な瞳が強ばっている気がする。



...無理して、笑ってる?



「シエル、学校一日目どうだった?」


何でもないかのように、作った笑顔でラウがたずねる。



「どうもこうもないよ〜煌月のヤツらと会っちゃって、もー最悪〜!」



「煌月?って関東と関西を治めてる暴走族?」


「うん。そ〜」